頭皮鍼または頭鍼とは、文字通り頭部に鍼をする治療法です。
頭部のツボの特性(穴性)とは一線を画す理論のもとで頭皮に刺鍼する治療法があります。それらを「頭皮鍼」「頭鍼」などと呼ばれることがあります。
頭痛、不眠、自律神経の乱れ、メンタルの不調、不定愁訴(原因不明の痛み・疲労・倦怠感など)、運動機能の不調などへの効果が期待できます。
刺鍼部はツボのように「点」でとらえたり、「範囲(線上)」でとらえるなどで違いがあります。また、「焦氏頭鍼区」「朱氏頭皮針」「頭鍼兪穴の国際基準」「山元式新頭鍼療法(YNSA)」など、いくつかの理論も存在します。
効能や刺鍼部位の考え方、さらには技法にも違いはありますが、頭部の皮膚または帽状腱膜に刺鍼するという点で違いはありません。
どの理論が優れているかなどの優劣を比較するものではありませんが、刺鍼部位は「具体的な疾患名」「症状」「疾患部位」などによります。また、「全身の調整」を目的とした刺鍼部位を分ける、いわゆる古典的な理論をもとにすることもあります。
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※リライト:2022/02/07