米ニューヨーク市で麻疹（はしか）が流行し、米通信社のロイターが10日「NY市､はしか流行で非常事態へ 予防接種を義務化し違反は罰金1000ドル」という見出しで報じた。
ところで、「風疹」「麻疹」「はしか」「三日はしか」の区別は？ ごっちゃになっている(？)記事を見つけたが、正しくは、麻疹＝はしか、風疹＝三日はしか。
まもなく10連休のゴールデンウィークを迎える。抗体が出来るまでの時間差を考えると、個人差があるが概ね2週間以上前に接種を済ませるのが望ましいとされている。
麻疹は麻疹ウイルスが原因の感染症で、感染経路は「空気感染」「飛沫感染」「接触感染」があり、感染力は極めて強い。感染すると潜伏期は約10日ぐらい。発症すると２～４日間のカタル期にはコプリック斑、３～５日間の発疹期には丘疹性発疹などをみた後に回復期にはいる。
人体内ではリンパ組織を中心に増殖して免疫機能を抑制するため、麻疹ウイルス以外の原因で感染症が重症化する可能性もある。予後は良好だが重症化すると死亡する可能性もある。
定期予防接種の「１類疾病（努力義務）」になっている。ちなみに１類疾病にはジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ（急性灰白髄炎）、麻疹、風疹、日本脳炎、結核(BCG)などがある。ちなみに、インフルエンザは２類疾病で高齢者が対象である。
ワクチンの種類は「弱毒性生ワクチン」で、風疹と麻疹の２種混合をMRという（ジフテリアと百日咳と破傷風を対象にした３種混合はDPT）
いつでも受けられるとは限らない。在庫が無くなる可能性もゼロではない。ゴールデンウィークに備え、確認しておいた方が良いだろう。
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