· 

腰痛いろいろ・・・タイプも鍼治療も

 腰痛と言っても、痛む部位や痛み方は人それぞれです。また、医療機関で画像検査をしても「原因が特定できない」と医師から告げられる人も少なくありません。

 

 腰痛の症状を伴う疾患や症候名には「椎間関節性腰痛」「筋・筋膜性腰痛」「スプラング・バック(sprung back)」「変形性脊椎症」「姿勢性腰痛」「脊柱管狭窄症」「変形性脊椎症」「腰椎椎間板ヘルニア」「脊髄終糸症候群」など、簡単に一例を列記するだけでもこんなにあります(注意:患者さんに疾患名を告げることができるのは医師だけです)。

 

 腰痛を訴える患者さんへの質問にはいくつかポイントがあります。「臀部(おしり)や足にシビレや放散痛があるか?」「歩行していて痛みが強まって一休みすると、また歩けるようになるといった症状はないか」「くつ下の脱ぎはぎで支障はないか」「どういう時(姿勢や運動や時間帯など)に痛んで、どういう時に痛みが和らぐか」などは、治療方針を立てるうえで大切な情報になります。

 

 急性やギックリ腰のように突発的な痛みの場合、どの質問にも「痛い」の回答になる傾向があるとともに、徒手検査を行っても鑑別がしにくい事が多々あります。

 

 さらに、痛みの原因が「股関節」「上・中殿皮神経」「仙腸関節と筋付着部」にあると考えられることも珍しくありません。

 

 

 症状によって鍼治療の部位や方法もさまざまです。効率的かつ効果的な施術を期待するためにも、患者さんからの情報が大切なのは申し上げるまでもありません。

 

【関連リンク】

ヒント-生活の質の向上

腰痛-肩こり

つぼ-ツボ・経穴

頭痛-首こり

心理社会-ストレス 

 

*リライト:2020年3月5日