去年1年間の自殺者数が全国で2万1000人を超え、リーマンショック直後の2009年以来の増加に転じたことを複数のメディアが報じました。
「女性の増加」「小中高ら子供が統計を取り始めて以来最多」が特徴で、コロナ禍にともなう社会不安が影響しているのではないかという分析もあるそうです。
年間を通じて自殺者が増える時期は3~5月と言われています。学生は卒業や入学、新学年、社会人は入社、人事異動、転居といった環境の変化、さらには気候の変化(特に寒暖差)も一因になっているのではないかとも言われています。
医師や専門家は「睡眠・食欲・気分転換が大切」と言いますが、そんな事は概ね誰もが承知しているものです。頭で理解していても行動に移せなかったり、思い通りにならないからより一層辛くなるのではないでしょうか。
・眠りたくても眠れないし、眠らなきゃと思っても寝つけないどころか目がさえてしまう。
・何か食べなくてはと思ってもそもそも空腹感が湧かないし、口に入れても美味しいと感じられない。
・体操や運動を「しなくては」と思うだけでしんどい。
・趣味と呼べるものがない。
ちなみに筆者の自論になりますが、以下の2つを試してみてはどうかと考えます。
・テレビ、インターネット(SNSを含む)を見ない(情報を入れない)
・決まった時間に起床し、昼間は眠くても昼寝をしない
医師や専門家のアドバイスは基本的に「〇〇をしましょう」のニュアンスが強いのに対し、筆者の考えは「〇〇をしない」に主眼を置いています。
医学的あるいは科学的には医師や専門家のアドバイスが正しいのでしょうが、だったらなぜ医学と科学が進歩しているにもかかわらず、自殺者が減少しないのはなぜでしょうか?
メンタル的に苦しみやすい人は性格的に「気づかいが出来る」「まじめ」「努力家」「几帳面」「責任感が強い」などと言われることがあります。
仮にそうだとしたら、そういう人に「〇〇をしましょう」は説得力がないどころか、余計なストレスを与えてしまうのではないかと筆者は考えています。