女性は7、男性は8の倍数の年齢で生理的変化

 正しいフレーズは忘れましたが「女性は7の倍数の年齢で体調の変わり目が訪れる」といった感じのナレーションが入った、薬用養命酒(養命酒製造株式会社)のCMをご存知の方もいるのではないでしょうか。

 

 ある患者さんが治療中に「年齢の節目節目で、身体のあちこちにガタがくるのよね。『女性は7の倍数で』なんてテレビCMがあったけど、うまいこと言うものね」と言われました。

 

 筆者が「あれは企業がCM用に作った文句ではなく、東洋医学の基礎となる中国の古い文献のひとつに記されたものですよ」と教えると、とても驚かれました。

 

 その文献とは「黄帝内経(こうていだいけい)素問」というもので、鍼灸師なら必ず一度は耳にしたことがあるものです。

 

 これは説法というよりも人間の摂理であり養生論になると筆者は捉えています。

 

 原文の主要部分の一部を下に紹介します(Apple Booksに掲載されていた黄帝内経のプレビューより抜粋(https://books.apple.com/us/book/%E9%BB%83%E5%B8%9D%E5%85%A7%E7%B6%93/id1418504524)。

 

 ちなみに、年齢の数え方が現代の日本に当てはめられるか否かは不明ですが「おおむねこのぐらいの年齢」という捉え方でいいのではないかと筆者は思っています(ご存知の方がいれば教えていただきたいです)。

 

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(注:二七は7の二倍で14)

女子七歲。腎氣盛,齒更髮長

二七而天癸至,任脈通,太衝脈盛,月事以時下,故有子

三七,腎氣平均,故真牙生而長極 

四七,筋骨堅,髮長極,身體盛壯 

五七,陽明脈衰,面始焦,發始墮

六七,三陽脈衰於上,面皆焦,發始白

七七,任脈虛,太衝脈衰少,天癸竭,地道不通,故形壞而無子也

 

(注:丈夫は男子の意。二八は8の二倍で16)

丈夫八歲,腎氣實,髮長齒更

二八,腎氣盛,天癸至,精氣溢寫,陰陽和,故能有子

三八,腎氣平均,筋骨勁強,故真牙生而長極

四八,筋骨隆盛,肌肉滿壯

五八,腎氣衰,發墮齒槁

六八,陽氣衰竭於上,面焦,髮鬢頒白

七八,肝氣衰,筋不能動,天癸竭,精少,腎藏衰,形體皆極

八八,則齒發去。腎者主水,受五藏六府之精而藏之,故五藏盛,乃能寫。今五藏皆衰,筋骨解墮,天癸盡矣。故髮鬢白,身體重,行步不正,而無子耳。

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 約2千年前に記された文献ですが、現代とほとんど変わりないことに驚かれたのではないでしょうか。日本語としての解釈は、ネット検索をされると色々見つけられます。

 

 筆者なりの解釈を知りたい方は、来院された際にお尋ねください。

画像:中国のポータルサイト「百度」に掲載されている黄帝内経の解説ページの画面キャプチャ(https://baike.baidu.com/item/黄帝内经/97915)
画像:中国のポータルサイト「百度」に掲載されている黄帝内経の解説ページの画面キャプチャ(https://baike.baidu.com/item/黄帝内经/97915)