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美容鍼、「付加サービス」は効果的?

 昨今の美容鍼業界は、料金やサービス内容が二極化どころか三極化、四極化・・・しているような気がします。

 

 まずは価格ですが、詳細なデータを収集して調査しているわけではなく、あくまでもネット検索でヒットする主だった治療院や広告などを見ての印象にすぎませんが、直近1年だけでも15分換算で約250円ぐらいは相場が下がったような気がします。

 

 約4~5年ぐらい前までは、鍼だけのシンプルな施術でも「初回特典 45分8,000円、通常価格は60分12,000円、10回クーポンなら100,000円」ぐらいだったら「安い!」とすら感じていましたが、昨今では施術者や治療院が増えたこともあって競争が激しくなり、銀座や六本木、麻布十番などの特定エリアでないと、そのような価格ではなかなかお客さんがつかないのではないでしょうか。

 

 もちろん「技術と効果で人気」という店舗もあるでしょうが、同じ太さと本数での鍼施術だけであれば技術による効果に「劇的な違い」は現れにくいといえます。

 

 すなわち、鍼施術だけの効果を期待して、継続的にスキンケアメニューに加えることを考えると、料金は安い方がお得なのは間違いありません(ちなみに鍼の痛みの感覚についてですが、これは技術もありますが、それ以上に鍼の太さや刺鍼部位や患者さんの体調に左右されるものです)。

 

 経営的な観点からか、他店との差別化をはかるべく付加価値を高めて客単価を上げることを目的にフェイシャルマッサージ(いわゆるエステ)や低周波通電(いわゆるパルス鍼)やコラーゲンなどの美容成分を塗布したり、超音波を使ったイオン導入などを併用する店舗も現れてきている一方で、当院のように鍼施術のみのベーシックな施術をする「原点回帰」ともいえるような店舗も増えてきて、地域によっては「価格競争」が勃発の様相を呈しています。

 

 何が患者さんにとってベターか・・・。当院の価格設定は「ベーシックに継続性」に主眼を置いています(とはいえ、パルス鍼を強く希望する患者さんには、パルス鍼もいたしますし、患者さんご自身による美容成分などの「持ち込み」によるぎ希望であれば対応可能です)。

 

 「細胞の活性化」「血液やリンパの循環促進」「神経・内分泌系の賦活」といった、鍼ならでは効果だけを期待してるのであれば、料金は安ければ安いほどいいでしょう。経済的だけに無理なく継続させやすいことが最大のポイントです。いきつくところ、健康も美容も「継続」がすべてですからね。

 

 リラクセーションや肌に必要な成分を補うなどを目的にするならば、エステのサービスを含めた施術はいいです。また、今日明日といった短時間・短期間でかまわないから、効果の実感を得たいと言うのでしたらパルス鍼も選択に入るでしょう(内出血のリスクが高まるデメリットもありますが)。

 

 美容鍼で大切なのは価格ではなくて目的にあわせた施術効果であることに間違いありません。ですから、上手に使い分けるのが良いのではないかと筆者は考えます。

 

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筆者が美容鍼専門店で受けたパルス鍼
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