医師、美容鍼をしている鍼師をはじめ、美容関係従事者ならすでにご存知だった方もいるだろう「マイオネクチン」というホルモン。
以前、NHK BSプレミアムで放送の「美と若さの新常識(https://www.nhk.or.jp/beautyscience-blog/2020/176/431164.html)」で取り上げられた番組の内容は、筋肉で生成・分泌されるホルモンのひとつ「マイオネクチン」が美肌効果に作用する可能性が示唆されるというものでした。
番組をご覧になった人もいるでしょうが、マイオネクチンと美肌の関係について研究し、化粧品関係者が集まる世界大会で日本企業のポーラ・オルビスグループ「ポーラ化成工業株式会社」が発表したのは2018年のことですから、比較的新しい研究といえるでしょう。
詳しい内容は、インターネットでも「マイオネクチン」と検索するだけですぐにヒットするので、そちらをご覧ください。
筋肉で作られるマイオネクチンが血液とともに皮膚に運ばれ、メラニンの生成を抑えていることが示唆されるとともに、筋肉量が多いほど、シワ、毛穴の目立ち、色ムラなどが少ないことも確認できたというのです。
だからといって筋肉量を増やすだけで美肌を得られるというわけではないでしょう。やはり、先天的な要因もあるでしょうし、加齢や生活環境といったさまざまな要因が複雑に絡み合っているわけですから、テレビの情報番組レベルでは誤解を招きかねないので注意が必要ではないかと筆者は思います。
むしろ、着目すべき知見の発表内容は、「体重あたりの体幹と下半身の層筋肉量が多いほど、顔のシミが少ない事実を明らかにした」(出所:日本経済新聞社 2018/9/25付プレスリリース報道 https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP491394_V20C18A9000000/)ということです。
特に一般的に下半身には全身の筋肉量の約70%が集まっているため、日常生活の延長で比較的無理なく鍛えることができそうではありませんか?
「自然界には大宇宙、人体には小宇宙」という表現があります。
人体には美容と健康を保つためのさまざまな機能が備わっているものだと痛感しませんか? 日常生活をちょっと見直すだけでもさまざまな恩恵があることに気づきます。そこに化粧品や美容鍼などの”スパイス”を加えることで相乗効果が得られるのではないでしょうか。
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※リライト:2021年2月25日
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