「正しいスキンケア」と「自分に合うスキンケア」は非なるものと考えます。美容皮膚科や形成外科(主に美容整形外科)の医師や化粧品メーカー関係者やエステティシャンなど、いわゆるスキンケアのプロと呼ばれるような方々ですら見解が微妙に異なったりするものです。
たとえば、米国のとあるエステティシャンと日本の某大手化粧品メーカーの人は、化粧品についてこんなことを言ってました。
米国のとあるエステティシャン「欧米は美容の研究の歴史が古く、高価な化粧品にはそれなりの理由があるものです。また、誰でも手に入れられる製品とプロが使っている製品には成分が違うものもあります」
日本の某大手化粧品メーカー「商品開発は皮膚だけではなく気候なども考慮して研究をします。また、東洋人と西洋人、男性と女性といった個体差に傾向がみられることもあります。ですから、日本で生活する日本人ならば、日本企業が開発した商品の方が比較的自分に合うものを見つけ出しやすいと考えます」とのことです。
つぎに、筆者自身が実際に患者として受診した際に、美容皮膚科と美容整形の医師から受けた洗顔方法のアドバイスの「微妙な違い(?)」について紹介します。
美容皮膚科の医師「しっかり洗って下さい」
美容整形外科の医師「洗いすぎないで下さい」
美容鍼の施術者は、治療方針の学術的基礎を西洋医学にしようが東洋医学にしようが、せめて美容鍼で期待できる効果やリスクについて、患者さんへ説明できるだけの皮膚についての基本的な知識や情報、スキンケアの方法などを学習したり経験しておくことが望ましいと考えています。
洗顔方法についてですが、筆者がいろいろな方法をためしてきて、もっとも自分の肌コンディション安定に良いと感じているのは、「無添加石けん」と「泡立てネット」の組み合わせです。
まず、さまざまな文献を読んだり、有識者らの話しを聞いて「防腐剤などの添加物が含まれない」「余分な刺激を与えない」といったいくつかの共通点に気づきました。
しかし、洗顔後の感覚的な満足感(スッキリ、さっぱり)を味わえず、しばらくの間は「無添加石けんと泡立てネット」から遠ざかっていましたが、さらに研究を重ねたところ「満足感」そのものが間違っていた可能性に気づかせてくれる一冊の本と出会いました。その本とは、美容外科・形成外科の医師でもある宇津木龍一氏の著書で「ミクロのスキンケア(発行:日経BP企画)」でした。
この本を知ったきっかけは覚えていませんが「専門書ばかりではなく、たまには肩の力を抜いて気楽に読める本を読んでみよう」と思って探していたような記がします。
そこに登場したのが、まさに「無添加石けんと泡立て」のススメであり、洗顔後の「しっとり感」についての著者の見解でした。
それ以降、洗顔方法を「無添加石けんと泡立てネット」にもどし、洗顔後の感触にも慣れてからは肌トラブルがほぼゼロの日々を送っています。
投資コストや消費サイクル、含有成分の低リスクなどの観点からも、おすすめです。
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