マッサージ、専門性と応用分野

 あん摩マッサージ指圧は、生体におよぼす作用を利用して、さまざまな分野に応用されています。

 

 あん摩、マッサージ、指圧には、各々に固有の手技がありますが、概ねひとくくりにして「マッサージ」と称されることが多いです。

 

 「医療マッサージ」は、疾病を直接治療する「治療マッサージ」と、間接的に治療に寄与する「看護マッサージ」があります。治療マッサージは内科系、神経系、整形外科・外科系、産婦人科系、心療内科系などが一例になります。看護マッサージは衰弱予防、褥瘡予防、疲労衰弱の回復を目的にするものが該当します。

 

 「保健マッサージ」は、特定の疾患を治療するというよりも、全身的なヘルスケアに主眼が置かれるものです。血行の促進、新陳代謝の活性化、疲労除去、筋緊張の緩和などをはかり、老化をおさえたり、QOLの維持向上が目的になります。

 

 「スポーツマッサージ」は運動をする人の運動機能向上、疲労回復の早期化、運動器障害の予防などを目的にしています。「トレーナー」と呼ばれる人の中にはあん摩マッサージ指圧師や鍼灸師もいますが「スポーツトレーナー」という専門家もいます。

 

 「美容マッサージ」は、容姿の健康美を目的にする、健康増進法のひとつになるのではないかと筆者は考えます。内臓に疾患がなく、外部刺激の調整をする力があれば血行や色つやは良く、しっとりした弾力が保たれているものです。ストレスや不眠、便秘などは医療マッサージであり、美容マッサージでもあるといえるでしょう。

 

 「乳房マッサージ」は、産婦の乳汁が十分に分泌されない場合、乳腺を刺激して分泌機能を高めるために行うマッサージです。乳汁分泌にはホルモンも関係しています。特にマッサージで効果が期待できる原因には精神的ストレス、疲労、貧血、うっ滞性乳腺炎、授乳方法の抽劣などと考えられています。また、乳頭部をつまんで牽引するなどして、乳腺内の乳汁を排出させるように行うこともあります。

 

 「結合織マッサージ」は、皮下結合組織への徒手刺激法です。内臓と皮膚や筋肉などの相関を説いた「内臓体性反射」を応用するもので、内臓の不具合や自律神経の乱れが各組織に反射的変化として出現するものと捉えます。

 

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