筋筋膜性疼痛症候群に鍼・マッサージ

 筋筋膜性疼痛症候群(MPS)とは、簡単に言うと筋肉と筋膜の不具合により痛みやシビレを引き起こす症候群です。レントゲンなどの画像検査をしても原因を特定しづらいことがほとんどで、慢性的な肩こり、腰痛、膝関節痛などを誘発することもあると考えられています。

 

 筋筋膜性疼痛症候群(MPS)を疑う基準の一つにトリガーポイントがあります。時には痛みを自覚する部位から離れたところを指で押した時に、同じような痛み(関連痛)が出現することもあり、そこには索状の硬結を確認できればトリガーポイントの見立てる場合もあります。

 

 また、トリガーポイントには圧迫しなくても痛みを感じたり柔軟性をさまたげる「活動性」と、圧迫を加えた場合に痛みを感じる「潜在性」に大別できます。

 

 原因としては、何らかの理由で筋肉が損傷したり筋肉と筋肉を覆う膜の癒着が慢性化したことなどが考えられます。

 

 治療法としては鍼、マッサージ、ストレッチ、温熱や電気の物理療法、運動療法などさまざまです。

 

 特にマッサージの場合は、結合織マッサージやカギ型軽擦などと呼ばれる、人によっては強い刺激を感じる特有の手技が効果的とも言われています。

 

 鍼にしてもマッサージにしても、共通する治療方針は筋緊張の緩和と血流の促進になります。ただ、施術する部位はどこでもいいかというと、そういうわけではなく、あくまでもトリガーポイントを見つけてこそ効率的かつ効果的な施術結果が期待できるのです。

 

 鍼やマッサージにおける治療部位にはツボ、反応点、モーターポイントなるもののほか色々ありますが、症状や原因による治療方針によって使い分けるのが一般的な鍼やマッサージの施術になります。

 

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