意外に難しい?「脱力」のすすめ

 肩こり、肩甲間部痛、腰痛など、筋・骨系の不具合に悩む患者さんの中には、上手に脱力できない人が多いです。

 

 たとえば、歯医者さんで治療中に「もっと力を抜いて、口を開けて」と言われた経験はありませんか? 患者さん自身は力を抜いているつもりでも、術者側にしてみれば抜け切れていない状態はすぐに分かります。

 

 そして、何度も繰り返し言われると、そもそもどうすれば脱力できるのかが分からなくなったりしませんか?筆者も大いに経験ありです。

 

 根本的な器質的問題は別にして、理由のひとつに何かしらのストレスや外力に対する防御反応が考えられます。「これ以上、伸ばす(または縮める)と痛みが生じる」「身体の安全を脅かす外力がかかる」などの不安要素で、いわゆる一種の緊張状態です。

 

 筋肉が収縮するとスムーズな運動がしづらくなります。人のからだはうまくできていて、上下左右前後で筋のバランスを調整しながら姿勢保持や運動を実現します。例えば肘を曲げる場合、上腕二頭筋が緊張する反面、拮抗筋である上腕三頭筋が弛緩するといった感じです。

 

 特に大切なのは弛緩させて伸展させるため柔軟性です。言い換えれば「緊張させない=脱力」というのが筆者なり表現方法であり、治療に取り入れている施術法です。

 

 しかし、ストレッチとは違います。ストレッチは文字通り伸展させることです。しかし脱力は伸縮のいずれもさせないようにすることを主眼に置いています。

 

 筆者はそれを「ニュートラル」とも表現します。ひとりでも出来る簡単な方法がいくつかありますが、腰痛や肩こりに効果的な脱力運動法は、筆者のような施術者や他人の協力が必要な部位が多いです。

 

 ご高齢の方、骨や関節部に大きな疾患または既往歴がある方の場合、過剰な外力がかからず大きな負担がかからないので安全性が高いといえる運動法です。

 

 呼吸法を一緒に行うことがポイントで、「脱力」を意識した体操や運動はおすすめです。

 

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