普段は痛みを感じないような場所とチカラ加減にもかかわらず、押した時に独特の「イタ気持ちいい」感覚があり、なおかつ硬くなっている場合があります。そういった部分のことを「反応点」と呼ぶことがあります。
さらに、反応点は往々にして、治療対象にする部位であることが多いため「治療点」なんて呼ぶこともあります。
すなわち、「反応点=治療点」ということになります。
痛みの感覚が生じると、脊髄や脳が運動神経や交感神経を刺激し、筋肉を緊張させたり血管を収縮させます。血流が不足し、代謝物質や痛みにかかわる物質の流れが滞ることにより、発痛物質が分泌されて新たな痛みが生じます。
簡単ではありますが、主に筋・骨格系が原因と考えられる痛みの連鎖のひとつになります。
筋の使いすぎはもちろん、長時間の同じ姿勢でも痛みの感覚は生じます。
時として筋・骨格系の負担とは関係ない痛みが生じる場合があります。その例の一つに、内臓機能の不調で生じる筋の硬結や圧痛には関連痛(内臓体性神経反射)と呼ばれるものがあり、皮膚においては血管収縮と血流減少による冷えや発汗の症状が現れる(内臓自律神経反射)というものが一例として考えられています。
こういった関連痛の場合には必ずしも反応点=治療点とは呼べない場合もありますし、臨床では単なるコリや疲労としてではなく、医療機関で検査を受けることが望ましい場合もあります。
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