顔面痛と顔面麻痺の症状

 顔面部の不調を訴える患者さんが増えています。特に気温が下がる冬は血流が悪くなるのも一因ではないかと筆者は考えています。

 

 顔面部の知覚を司る神経は三叉神経になります。三叉神経痛は特発性とその他に大別することができます。また三叉神経は3つに分類され、そのうちの1つは咀嚼の運動にかかわっています。

 

 障害の原因が末梢神経、中枢神経、副鼻腔炎なども考えられるため、治療方針を立てるうえで問診による鑑別が大切になってきます。具体的には病的な反射の有無や咀嚼筋の麻痺です。

 

 顔面麻痺は、思い通りの表情が作れないといった症状で、主に顔面神経の障害が考えられることが多いです。ただし、症状によっては脳梗塞など脳(中枢)が原因の場合があるので、鑑別が重要になります。

 

 もっともオーソドックスな鑑別は額のしわ寄せです。中枢性の障害が考えられる場合には、額のしわ寄せができますが、末梢神経性を推察出来る場合というのは、しわ寄せができなかったり片側性の場合が多いです。

 

 末梢神経性の場合には原因が分かっているものとそうでないものがあります。例えば、帯状疱疹ウイルスによる症候性麻痺(ラムゼイハント症候群)はそのひとつです。原因不明のものではベル麻痺というものが知られています。

 

 ただし、顔面神経には味覚や聴覚、涙や唾液の分泌にもかかわる作用があります。そのため、末梢神経性の症状とは言ってもこれらの知覚にかかわる症状を確認できた場合には、脳の障害も推察する必要があります。

 

 顔面痛や顔面神経麻痺における鍼灸治療は、主に末梢性の症状に効果が期待できるとされています。また、顔面麻痺は早期・短期・継続的な治療が奏功するという報告があります。

 

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