EMSなど電流療法、きほんの「き」

 腹筋を鍛えたり、ウエストを細くする目的などに用いる電気健康機器があります。その多くはEMSと呼ばれるものが採用されていて、リハビリなどの目的で用いる機器として推奨するメーカーもあります。

 

 電気を使って振動を与える事による治療効果には疼痛緩和、機能改善、組織修復などがあることは前のブログでも紹介しましたが、上述のEMS以外にもいろいろな名称のものがあります。

 

 それらの分類方法のひとつに周波数があります。周波数とは分かりやすくいうと1秒間の波の周期ですが、ここでは物理的解説の詳細は省略させていただきます。

 

 この周波数の大きさによって、筋肉を不随意に収縮させたり、神経反応を主に導き出したり、熱を生じさせるといった変化が生じます。すなわち、どのような作用を期待するかによって用いる周波数帯(機器)の選択がことなるのです。

 

 さらに、感覚にのぼる影響(皮膚抵抗)は電流、周波数、パルス幅によっても変わってくるもので、ただ単に電流や周波数を高めれば良いというものではありません。なぜなら、痛みや過収縮ばかりでなく循環器系などへ予想できない危険性を伴うためです。

 

 医療機器メーカーは、周波数やパルス幅にあわせた適正な刺激と人体への負荷軽減をはかる機器をつくっているのです。ですから、たとえば一つの機器で広範囲の周波数帯を選択できるとしてもEMSはEMS、MCRはMCR、TENSはTENSとしての機能を明確にしているものを選べば効果が期待できるのです。

 

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