最近の家庭用物理療法(美容・健康)機器の充実ぶりには目を見張るものがあります。
ただ、症状や目的によって使い分けないと、期待する効果が得られなかったり、場合によっては症状を悪化させてしまう可能性だって考えられます。
物理療法にはどのようなものがあるかというと温熱・寒冷・光線・水治・電気・力学的機器・その他・・・などがあり、期待できる効果としては疼痛緩和、機能改善、組織修復などとなります。
この中で、機器を購入しなくても家庭でできる似通った治療法は温熱と寒冷になります。それ以外もやろうと思えば出来るないこともない療法がありますが、リスクをともなうのでおすすめできません。
この中で、電気量販店でも販売され、多くの外国人にも人気なのが電流を流すものや、振動による温熱効果をもたらすものです。
EMSはテレビの通販番組などで耳にしたことがある人がいるでしょう。これは主に筋力低下予防や筋肥大を目的にした療法になります。美容の分野では「マイクロカレントを発生」などと記された美顔ローラーなどがあります。マイクロカレントとは感覚にのぼらないほど微弱な電流で、医療の分野では組織修復にはたらくとされています。
整形外科などにある温熱機器にはマイクロ波、超音波などをよくみかけることでしょう。これらは温熱療法に分類されるものですが、赤外線などと違うのは、熱そのものを発生して温めるのではなく、ある周波数の「波」で分子を振動させることにより熱を発生させるのです。
その他にもラジオ波、干渉波、ハイボルテージなどと呼ばれる医療器(または仕組みの名称)がありますが、わかりやすく簡単にいうと、どういった症状でどのぐらいの範囲(広さと深さ)に対してどういう効果(疼痛緩和・機能改善・組織修復)を期待するかによって用いる機器が変わってくるのです。
電気量販店やネット情報ではなかなか理解しづらいことがあると思うので、購入前には量販店の店員ではなく医療関係者に相談するのがいいでしょう。
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