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ぎっくり腰や腰痛、姿勢で予防対策

 朝夕は冷え込むものの、日中は暖かいので体調を崩しやすい天候の日が続いています。

 

 寒い季節に気を付けなくてはならない腰の痛みも、日常生活におけるちょっとした工夫で悪化させないようにしたり、予防の効果が期待できます。

 

 まずは咳やくしゃみをする時ですが、壁やつくえなどなどがあれば片手をついて支えにすると、椎間板にかかる負荷が軽減できるという報告があります。ぎっくり腰の予防にもなると考えられているため、慢性腰痛がない人も習慣づけるといいかもしれません。

 

 つぎに立位での前かがみ姿勢です。例えば洗顔や歯磨き、食後に食器を洗うといった時です。わずかな前傾姿勢ですが、脊椎と椎間板にかかる負荷は増大します。特に寒い季節で身体が硬い状態だとなおさらです。そして、とかく台所や洗面所といった水回りは寒かったりもします。踏み台や100円ショップでも販売されている浴室用の腰かけでも良いので、片足を乗せるだけでも腰への負担は軽減されます。

 

 荷物の移動ですが、特に床から「よいしょ」と掛け声をかけるような荷物ならばなおさらですが、しっかりとしゃがんで足関節、膝関節、股関節を屈曲させて股関節から下肢の力を使いましょう。普段から運動をしていないと関節がかたくなっていて、しゃがむことすら容易にできなかったりします。すると、腰への負担はさらに増してしまいます。

 

 その他にも「寝起きは横向き姿勢から」「トイレで大便をするときに力まない」などいろいろあります。

 

 筆者の持論になりますが、腰への負担を軽減させる姿勢のポイントは「楽な姿勢をとらない」です。人によって「楽な姿勢」は違いますが、たとえば自室でソファに座ってくつろぐ時の「他人に見られたくない姿勢」とでもいえば、何となくイメージできるのではないでしょうか?

 

 余談ですが、ぎっくり腰は西洋で「魔女の一撃」なんて称する国もあるぐらい、まさに突然おそいかかってくるものです。その突然の場面には、上述したさまざまな環境下での姿勢にまつわることがあるのです。

 

 気温が下がり、身体がこわばりやすい季節はなおさら、日常のちょっとした姿勢改善が奏功します。

 

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