痛みの種類はいくつかに分類されます。
ぶつけたり、火傷をした時に生じるものは侵害受容性疼痛。帯状疱疹後に残る痛みなどは神経障害性疼痛といわれ、原因が特定できない坐骨神経痛や頚椎症などが含まれることもあります。また、いくつかの要因をあわせもつ混合性疼痛などと呼ばれることもある症状には腰痛症があげられることもあります。
ある一定の温度に達した熱を痛みとして感受するものや、心因性疼痛などと呼ばれることが多かった痛みの症状など、痛みは多くの種類に分けられます。
いずれにしても痛みを感じるのは、損傷した部位や痛みとして認知する部位そのものではなく、脳であることに違いはありません。
ただし、心因性と呼ばれる痛みについてのとらえ方には注意が必要です。
とかく「心因」と聞くと、あたかも原因が心理的あるいは精神的なものに限局されたかのように受けとめがちですし、心因性についての解説をしてくれない医師もいるため、心因性と告げられたことそのものをストレスに感じることすらあるのではないでしょうか。
心因性は心に問題や原因があるというのではなく、さまざまな要因が複雑に絡み合い、そこに心理社会的要因もかかわっている可能性が推察されるというものが最近の考え方になっているようです。
医療機関で見聞きする文字や言葉には、一瞬ドキッとするものがあるので、医師や医療関係者は言葉の選択と説明に配慮が必要だと思います。
痛みは大切なアラートです。例えば炎症を起こした際の痛みには「安静にしなさい」といった警告の意味が含まれていると説明する人もいらっしゃいます。
「慢性的な痛みとは上手に付き合う」なんて言う事もありますが、なかなか上手になんてつき合えないものです。とはいえ、気にしてばかりいては、それはそれでよくありません。
適度な運動や鍼灸・マッサージなどで痛みを和らげられることもあります。循環促進や痛覚閾値を高めるといった、症状にあわせた治療を行うことで、痛みを感じる度合いや周期を改善させる効果が期待できるのです。
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