皮膚は防御、保温、保湿など多くの役割りがある人体最大の臓器です。
その中のひとつに、ビタミンDの生合性があります。皮膚におけるビタミンDの生合性は、表皮が日光を受けることからなります。
ビタミンDは血液中のカルシウム濃度を保ち、骨をつくる働きをします。 ビタミンDは脂溶性のため、欠乏だけでなく過剰による健康への影響があります。
欠乏すると呼吸器疾患、自己免疫疾患、痴呆症、鬱(うつ)などともかかわり、過剰では高カルシウム血症、食欲不振などの原因になると考えられています。
すなわち、ビタミンDは食べ物以外では皮膚の働きが多いにかかわっていることが分かります。そして、皮膚と日光について興味深い観点でとらえる一文が書籍「皮膚は考える(著者:傳田 光洋/発行:岩波書店)」にありました。
それは、著者の推察として書かれた部分ですが、「(前略)大胆な予言をしておきましょう。私は、皮膚は光を感じて、その情報を内分泌系、神経系に伝えている可能性があると考えています(以下、省略)」<原文まま、一部抜粋>
この本は、筆者が学生の時に皮膚を学ぶうえで大変参考にさせていただきました。
「皮膚は考える」の初版は14年前ですから、もしかしたら何かしらの新たな研究発表がされているかもしれませんが、これまで筆者が調べた限りでは、全解明にいたった報告を見つけ出していません(ご存知の方は、是非教えていただきたい)。
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