歩行と重心移動

 歩行と重心移動の関係性なんて、そうそう考える機会はありません。

 

 足は人体において、日常生活で地面と接する唯一の部位になります。歩行を可能にするのは重心移動によるものであり、円滑でなければ足関節、膝、股関節など他の部位に何かしらの不具合が生じている可能性が考えられたりもします。

 

 重心が高くなるのは、片方の足先が地面を離れ始めてから踵が着くまでの「立脚中期」という期間です。そして、踵がついた時点が重心の低くなるタイミングになります。

 

 左右の移動が大きいのも立脚中期でその幅は個人差もありますが、およそ4〜5センチと言われています。

 

 重心移動の要になるのは骨盤です。足先が地面を離れて踵がつくまでの動きをしている側の足を「遊脚側」といい、こちら側の骨盤は約5度下がりながら、地面についている側の「立脚側」に約4〜5センチ左右の方向に移動しています。

 

 さらに、骨盤には「回旋」という運動も加わっていて、遊脚側が進行方向に向かって約4度回旋します。

 

 膝の動きに着目すると、立脚中期に膝が約15度の軽度屈曲をします。膝は足関節と協調的な動きをし、(伸展→軽度屈曲→伸展→屈曲)となります。片方の足だけで全体中の上下前後左右の動きを支えるので、体重増加がいかに膝への負荷を大きくするか理解できますね。

 

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