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腸脛靱帯の「嫌な痛み」

 スポーツの後に太ももの外側に嫌な痛みを訴える人がけっこういます。動かすだけではさほど違和感はありませんが、すこし押すだけでつっぱり感というか、表現が難しい独特の痛みの症状を訴えます。

 

 その多くの部位は腸脛靱帯です。触診をした際、患者さんが自覚する部位と術者の手に伝わる硬結部位は合致するケースが多いものです。

 

 腸脛靱帯とは大腿筋膜張筋と大殿筋の付着部から脛骨近位前面に停止する筋膜様組織です。ランニングやサイクリングなどで、大腿骨外側上顆と摩擦して炎症を起こす腸脛靱帯炎はよく知られていますが、このブログでいう部位とは異なります。

 

 大腿外側に痛みを訴える人の問診で共通点があります。それは「久しぶりの運動」「ストレッチをちゃんとしなかった」などですが、これらは腸脛靱帯に限らずどの部位に障害が出てもおかしくありません。

 

 特に運動前のストレッチは大切です。ちなみに腸脛靱帯のストレッチでよく知られている方法は、立位で膝を伸ばした状態で足を交差させ、交差させた方の足(後ろ側になる足)に向けて前屈をします・・・文章ではわかりづらいですね。

 

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