だるさ、倦怠感、疲労感・・・その原因や発生機序について、さまざまな研究報告と見解があります。
気候の変化も身体に影響を及ぼす要因の一つと考えられています。雨になると関節の痛みや古傷が痛むといった症状をよく耳にします。それに加えて倦怠感、体のだるさ、めまい、ふらつき、頭痛を訴える筆者の患者さんもいます。
気候との関連性は未だに完全に解明されたわけではないようです。
鍼灸治療における古典の東洋医学でも、体のだるさや倦怠感の原因についていくつか取り上げられています。その中でも、特に気候との関連性が高いと考えられるものに「痰」「湿」があります。
痰・湿とは、簡単にいうと体内で余分な水分をさばけない状態です。
こういった症状の時に用いるツボのなかに「三陰交」「足三里」「陰陵泉」「豊隆」といったものがあります。いずれも足にあるツボで、見つけ方も簡単です。特に足三里は胃や消化器系の不具合や足の疲労に対処するツボとして知られています。
気候でも特に気圧の影響を受けやすい症状は、気圧が大きく変化する過程で生じやすいと言う研究報告もあります。天気予報を確認しながら、セルフコンディションにツボ刺激の効果が期待できるかもしれません。
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・頭皮鍼
*リライト:2020年3月13日