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「凪のお暇」の人気・・・わかる気がする

 TBSの金曜ドラマ「凪のお暇」が多くの女性から人気と共感を得ているといった内容のYahoo!ニュースが掲載されていましたが、女性だけではなく男性からも共感を得ているのではないかと、勝手に想像しています。

 

 筆者はサラリーマン生活を離れてかなり時間が経ちますが、「空気読めよ!」は言われていたし、言ってもいました。

 

 「20代は空気を読み、30代は空気を作り、40代は空気を変える、50代は空気のようになれ」といった指導を受けたことを記憶しています。ちなみに50代の「空気」とは、存在の必要性を示すもので、「存在感が無い」というネガティブな意味ではありません。

 

 まだ60歳定年時代だったためか、60代の立ち位置はありませんでした。

 

 とにかく、日本社会は「空気」「あうんの呼吸」「察する」といった、言葉に出さないことに気づくことを美徳とする考えが根強くあるのではないかと感じます。

 

 ドラマの主人公の凪さんはそんな生活から抜け出して、自分探しをはじめるわけですが、筆者の経験では男性にも多いと思います。個々の表現が異なるだけで、根本は同じ理由でサラリーマン生活にピリオドを打つ人と何人も知っています。

 

 このドラマのこれまでの放送で面白いのは、凪が会社員をやめてからすべてにおいて、必ずしも好転しているわけではないというところではないでしょうか。

 

 すなわち、ラブコメディのようでありながら、現代人(特にサラリーマンなどの組織構造に身を置く人)が抱える悩みや不安を如実に表した、ちょっとした社会派ドラマのような気がして、そのリアリティさが共感を呼んでいるような気がします。

 

 面白いキャラとキャスティングに、楽しい脚本にもかかわらず、なぜか凪に自分を重ねてしまうと、涙が流れてきそうになる。そんな人がいても不思議ではないような気がします。

 

 残りわずかの放送、どんな展開になるか楽しみです。

 

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