スポーツをする人に、鼠径部に痛みの症状を訴える人がけっこういます。特にサッカーをする人に多く見られます。小中学生時代、サッカー少年だった筆者も長い間、痛みに悩まされていました。
その症状のひとつに「鼠径部痛症候群(グロインペイン症候群)と呼ばれるものがあります。
股関節周辺の筋肉や関節の使い過ぎや柔軟性の低下や拘縮が骨盤の安定性を低下させ、体幹と下肢の連動を阻害することが主な原因と考えられています。
グロインペイン症候群は病名ではなく、鼠径部に痛みが生じる症状の総称です。痛む場所が股関節接合部であったり恥骨結合に近い部分など、主に痛む部分には個人差があります。恥骨、体幹部、大腿部といった運動や機能障害の原因部位の違いなどの鑑別を要します
発症直後は安静が必要とされ、痛みが治まってきたら股関節の可動域運動(特に外転)、体幹トレーニング、内転筋の柔軟性といった治療を開始するのが一般的です。慢性化することもあるため、治療やリハビリはあせらずに、しっかり行うことが大切とも言われています。
鍼治療やマッサージ治療も改善効果が期待出来ることで知られています。
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