TBS系で放送中のテレビドラマ「Heaven？～ご苦楽レストラン～」の第９話で、女優の石原さとみさんが演じる主人公の仮名子が足裏マッサージを受けるシーンがありました。
日本では「台湾式」「リフレクソロジー」などがあることで知られていますが、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を持つ者には、すべて一括りで「足裏のマッサージ」としてとらえる人も少なくないです。
台湾式と呼ばれるものの起源は、スイスの宣教師が台湾で広めたものという説があります。リフレクソロジーは基本的には足裏の施術ですが、足裏以外を施術対象部位に含めると考えもあるようです。台湾式とリフレクソロジーで共通しているのは、人体と臓器を足裏に投影することで反射作用を促すという考えがあることです。ですから、施術部分はツボではなく「反射区」と呼ばれるのも特徴です。
一方で、誰にでもわかりやすい違いといえば、台湾式と呼ばれるものは圧の刺激で、リフレクソロジーは気持ち良さにあります。
ドラマのシーンは、お店せの看板に「整体 足裏・・・」と書かれたお店に入った主人公の仮名子が、体格の良い施術者の足裏刺激にびくともしないというものでしたが、あの演出は個人的に楽しませてもらえました。
石原さとみさんが演じる仮名子は、レストランのオーナーであり作家でもあります。高貴な雰囲気を漂わせながらも、庶民的な雰囲気を織り交ぜるシーンを、個人的に毎回面白く見させてもらっています。
足裏は人体で地面と接する唯一の部分です。全体重をささえる「動く土台」であるだけでなく、地面の状態をキャッチするセンサーの役割も担っています。反射区という考えからは少しそれますが、足裏の状態（色、潤い、硬結など）は自覚しずらいものです。
支えになる足裏が、しっかりと地面を踏んだり蹴れないと、膝や股関節などにも影響をおよぼして、全身のバランスを乱す原因にもなりかねません。
仮名子さんのように、原稿を書き上げた全身疲労をいやすために足裏マッサージへ行くのは理に適っています。また、先般の「ノーサイド・ゲーム」における鍼治療シーンと同じく、テレビドラマに同業者の施術シーンが登場するのは、一人でも多くの人に知ってもらえる機会になるのでうれしいものです。
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