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ゴルフとスキー、腰の運動に違い

 ほとんどのスポーツに共通して鍛える部位のひとつに腰下肢があります。

 

 そのなかでも特に腰と股関節が要になるスポーツにゴルフ、スキーがあげられます。

 

 ところが、ゴルフとスキーでは腰の動かし方は微妙に違います。

 

 胸背部の動きに連動して腰も回すのがゴルフで、必ずしもそうではないのがスキーになります。ただ、スキーの場合には「必ずしも・・・」と前置きしたことには理由があります。

 

 それは、雪質や斜面状況、タイムを競うポール競技、基礎スキー上級者になると、進行方向からの抵抗力や推進力を高める目的で意図的に腰の向きを股関節と同調させるといった絶妙の調整をすることがあります。

 

 ゴルフの場合には腰と胸背部をある程度連動させます。スイングの際に腕のチカラをふんだんに使っているように見えるのですが、振り子とかでんでん太鼓の原理に似ていて、腕にはあまり力がはいっていないのです。

 

 そのため、スキーの熟練者がゴルフを始めると、スイングの際に”肩を入れられない”というジレンマに陥ることがあります。スキーでは肩を入れる(まわす)動きは、原則的に御法度なのです。まして、ゴルフのスイングほど回す必要があるのは、モーグルにおけるジャンプやアクロバティック系の種目なので一般的ではないのです。

 

 要になる部位が中途半端に似ていると、逆にやりにくさを感じることがあるのもスポーツの特徴かもしれません。裏を返せば、同じ筋肉や関節で異なる動作をさせるわけですから、バランスの良い運動になるともいえるのではないでしょうか。

 

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