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美容鍼にリラクゼーション効果はある?

 美容鍼で期待できる効果やリスクについて、持論を交えながらブログに書いていますが、今回はリラクゼーション効果についての筆者の考えです。

 

 顔面部を司る神経は大きく分けて三叉神経と顔面神経があります。いずれも脳から出る末梢神経で脳神経になります。

 

 三叉神経は眼神経、上顎神経、下顎神経の3つに分かれ、運動と知覚に関与する混合型の神経です。知覚神経としては眼神経が角膜などを、上顎神経は側頭部から鼻にかけての部分を司っています。

 

 下顎神経は三叉神経のなかで唯一運動神経も含むもので咀嚼筋(側頭筋、咬筋、内側翼突筋、外側翼突筋)や顎舌骨筋、鼓膜張筋を司り、知覚神経としては舌にまで達し、主に舌の前3分の2の知覚を司っています。

 

 顔面神経は12ある脳神経の中で副交感神経を含む4つの脳神経のうちの一つになります。ちなみに、副交感神経を含む他の脳神経には動眼神経、舌咽神経、迷走神経があります。

 

 顔面神経のうち運動神経は表情筋や広頚筋を支配します。また知覚神経としては舌の前3分の2の味覚を司ります。

 

 副交感神経は自律神経のうちの一つで、交感神経とバランスをとりながら人体の内部環境(ホメオスタシス)の調整に大きな役割りを果たしています。自律神経は自分で随意的にコントロールすることは出来ないものと考えられています。

 

 ただ、”随意的”のニュアンス(見解)についてですが、有識者によって見解が若干異なるようなので、あえてここでは掘り下げません。

 

 副交感神経としての役割についてですが、動眼神経は瞳孔括約筋や毛様体筋を支配しています。一例としては、近くを見る時には副交感神経の働きが関与しています。

 

 顔面神経は涙腺、鼻粘膜線、顎下線、舌下線の分泌にかかわります。顔面部の分泌物(汗と耳を除く)に関与しているのです。ただし、分泌物について厳密にいうと交感神経または副交感神経のいずれの作用が優位かによって、分泌物(特に唾液)の成分構成が若干異なります。

 

 舌咽神経は耳下腺の分泌を支配しています。耳下腺の代表的な分泌物には唾液があります。ちなみにですが、副交感神経の作用による唾液はサラサラしているものとされています。

 

 迷走神経は呼吸器、心臓、横行結腸までの消化器を支配します。内蔵は随意的に動かすことができません。しかし、自律神経支配なので意識しなくても活動します。

 

 美容鍼・美顔鍼が自律神経に及ぼす影響として副交感神経の活動促進は考えられるのではないだろうかというのが筆者の持論です。研究などによる科学的な裏付けを探しましたが、今のところ「これぞ!」というものを見つける事が出来ていません。

 

 ただし、臨床経験として、美容鍼・美顔鍼を受けた人の中には、施術中に「心地よい気分になった」という人が多いのも事実です。これは、副交感神経が交感神経の興奮を抑制している際に聞かれる感情表現のひとつではないでしょうか。

 

 そのように考えると美容鍼・美顔鍼には自律神経を介したストレス解消やリラクゼーション効果が期待出来るのではないかというのが筆者の持論です。

 

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*リライト:2020年2月25日