イギリス王室のサセックス侯爵ハリー王子とメーガン妃に第一子が誕生してから2カ月以上が経過しました。
メーガン妃が出産前に定期的に鍼治療を受けていたらしいですね。それが日本でいうところの”不妊治療”にあたるかどうかは不明ですが、今さらの情報になりますが筆者は知りませんでした。
日本人が書いたと思われるブログの中には、英国の報道を”翻訳した”としたうえであたかも不妊治療をしていたかのように書かれているものもありましたが・・・ブログなので問題ありませんが。
興味がある方は、キーワード検索「メーガン妃 鍼治療」「Harry Meghan acupuncture」などでググってみて下さい。ちなみに、いずれの情報も古いです。
また英国メディアの中には”ゴシップ系メディア”も少なくなく、パンチが効いた見出しに踊らされないようにしませんとね。
いずれにしても、話題が鍼灸のイメージを悪くする内容でなければ、同業者としては歓迎します。
鍼灸による不妊治療については以前にもブログで書きましたが、科学的あるいは医学的な根拠は乏しいものの、実際に効果があったという人もいるので頭ごなしに否定すべきでないと考えています。そして何よりも、鍼治療によるマイナス効果は考えにくいので、試す価値はあると思います。
現代医療の医師や学者には、鍼灸治療をはじめとする”東洋医学”に対して否定的な見方をする人は少なくなく、二言目には「科学的根拠(エビデンス)に欠く」「効果の因果関係と再現性を立証できないければ医療とは呼べない」などと言う人もいます。筆者はそういう方々に言いたいのは、現代医療でも立証されていないことは沢山あるということです。
そして、その事実を真摯に受け止める医師には東洋医学を学ぶ人もいらっしゃるということです。
だからというわけではありませんが、仮に子宮や卵巣の血液循環が芳しくなく、それを改善すれば妊娠しやすい身体づくりになりうるというのであれば、鍼治療でも効果を期待できると考えています。
現代医療の不妊治療で知られているものにはタイミング法、人工授精法(AIH)、生殖補助医療(ART)などがあります。ハリー王子とメーガン妃が不妊治療をしていたか否かは知りません。さらにネット上にみられる「妊娠を目標にした鍼治療」を実際に受けていたか否かの事実関係にも興味はありません。
ただ、興味をひかれ喜びを感じたのは、「公人が鍼治療を受けていた」という話題性でした。
日本における鍼灸師の国家資格取得条件(学校のカリキュラム)が大きく変わったのには、日本も世界的なスタンダードで鍼灸治療を見直すべきと気づいたからなのでしょうかね? 国家資格者による医療類似行為にも関わらず、日本における鍼灸治療の認知や社会的地位は高くないのが事実ですから。
【関連リンク】
・頭皮鍼
・美容鍼