一言で「認知症」といっても、障害される脳の部分と症状はさまざまです。
代表的な認知症を大別すると「変性性認知症」「脳血管性認知症」に分けられます。
変性性認知症には「アルツハイマー型」「レビー小体型」「前頭側頭型」などが属します。
アルツハイマー型の症状には記憶障害、見当識障害、モノとられ妄想が特徴です。
レビー小体型の症状には幻想・妄想、パーキンソニズムなどが見られます。
前頭側頭型では人格変化、感情鈍麻、行動異常などが特徴です。
脳血管性認知症(多発脳梗塞型認知症)は、別名で動脈硬化性認知症とも呼ばれるもので感覚障害、運動障害、情動失禁といった症状がありますが、認知症症状に先行して不眠、めまい、不安感などがみられることもあるため、当初は認知症とはとらわれないケースもあります。
こういった様子の変化を早めに気づいてあげられるのは、近くにいる家族に他なりません。症状が進行すれば、誰がどのようにしてサポートしなくてはならないか。そして、選択によっては経済的な負担が重くのしかかる場合もあり得ます。
老後の生活や介護の問題など、家族の会話であまり触れたくない内容かもしれませんが、超高齢社会の日本においては特殊なテーマではないので、機会がある時に話し合うことは大切だと考えます。
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