このブログでいう”ぶり返す痛み(以下、”ぶり返し痛”と名付ける)”とは、治ったと思っていた慢性的な痛みが、ある日突然ぶり返す症状をいいます。
かつて筆者も、ぎっくり腰を経験し、普段は全く問題ないのですが、1年に1度は突然の再発に見舞われていました。予見できずに突発的に生じるという点では急性とも言えるのではないかと考えています。
「カゼはひきかけが肝心」ではありませんが、筆者の経験では美容鍼あるいは腰痛、頭痛、関節痛などのぶり返し痛で鍼灸施術を受けることにしたら、当面はあまり間隔を空けないで施術を受ける事をおすすめしています。
目安として、当初の1カ月は1週間に1度が理想と考えています。
ここから先は、筆者自身が患者として経験したことも含めてご紹介します。
まずは美容鍼ですが、筆者自身の勉強もかねて、過去に複数の施術所で美容鍼を受けたことがあります。筆者にかぎって言えば効果を実感できたのは、いずれも2~3日程度でした。
しかし、1週間に1回程度の間隔で受けるうちに、徐々に効果の”日持ち”が良くなるように感じました。それを実感したのは、施術を受けてから1週間以上も経過した頃に、友人から「やせた?」「なんかスッキリしてない?」「体調がよさそう」などと言われるようになった経験があります。
筆者独自の見解として、美容鍼は顔面部への物理的刺激によるさまざまな生体反応や新陳代謝の促進に加え、肌の健康状態に対する意識が高まるためではないかと考えています。
腰痛などのぶり返し痛についてですが、根本的な治療が出来ていないことが原因ではないかと考えています。
ぶり返し痛が生じると「とりあえず、今すぐに何とかしたい」という心境に陥る人が多いのではないでしょうか?
痛みが姿勢や運動に影響を及ぼすと、別の筋肉や関節が補おうとするものです。そうすると、全身のバランスを崩すことになってしまいます。それを繰り返すうちに”痛みの連鎖”が生じるのではないかと考えます。
すなわち、ぶり返し痛はぶり返し痛として「久々に生じるいつもの痛みか・・・」ではなく、短期集中で痛みを取り去るべきというのが筆者の見解です。
”嘘の上塗り”ではありませんが、痛みをかばい続けて良い事はないと筆者は考えます。
鍼灸治療やマッサージ治療は、そういった痛みを軽減させる効果が期待できる治療法のひとつです。”痛みの連鎖”を少しでも生じさせにくくさせる可能性と筆者は考えています。
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