椅子に座ってくつろいでいる時や夜の就寝時に、脚に生じる何とも表現の出来ない "むずむず感" を抱いたことはありませんか?
脚の表面なのか奥なのか、部位が特定できず、まるで布や虫が触れているような感覚をおぼえることもあります。このような感覚を「蟻走感」と呼ばれることがあります。
脚部のむずむず感に似た症状のひとつに「「Restless legs syndrome(レストレスレッグス症候群,下肢静止不能症候群)」、通称「むずむず足症候群」なるものがあります。検査の基準があるそうなので、慢性的で気になる人は専門の医療機関に相談してみるといいでしょう。
当院でマッサージや鍼を受ける患者さんにも、そういった訴えをする人がいますが、腰痛など別の主訴の問診中に「ついで話し」で耳にすることがほとんどです。
足のむずむず感は「百虫窩(ひゃくちゅうか)」というツボを刺激することで症状を軽減させる効果が期待できるとされています。
場所は膝の上方3寸(約7.5センチ)の大腿部内側(足の親指側)で、太ももに力を入れた時に筋肉が盛り上がる部分です。血海というツボの上方1横指(約1~1.5センチ)になります。また百虫窩は、湿疹などでも治療効果が期待できるとされています。
余談ですが、筆者が就寝時に足底にむずむず感を生じる時に「太渓(たいけい)」というツボを刺激することがあります。ツボそのものに効能があるとは考えられていませんが、個人的には効果が出ています。
ツボの場所は内踝とアキレス腱の間になります。効果の現れ方には個人差がありますが、試してみてはいかがでしょうか。
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*リライト:2020年4月7日