感情障害、気分障害とも呼ばれる「鬱(うつ)病」。症状としては抑うつ気分、興味や喜びの消失、易疲労性、罪責感、集中力や思考力の減退、自殺念願、食欲の異常、睡眠障害などがあげられます。
うつ状態の人と接するうえで、「話しをよく聞く」「悩みや価値観に共感する」が大切で、「はげまし(「がんばれ!」など)」や「否定」は良くないと言われています。
ここからは書籍などの情報ではなく、筆者が実際に「鬱」と診断された人から直接聞いたことをもとに記述します。
「はげまし」についてですが、うつ病と診断される人は、「真面目」「几帳面」「努力家」「責任感が強い」「気づかい屋」が多いと言われています。
他人が「がんばれ!」などと軽々に発すると「これ以上、何を”がんばれ”と言うんだ」といった気持ちとともに、「心配をかけて申し訳ない」という思いにもなり、いずれにしてもストレスになるという人もいます。
また、「悩みや価値観に共感する」についてですが、その場の表面的なふるまいは見抜かれてしまうことがあるという人がいました。
では、どうするか・・・ただ、真摯に耳を傾ける(聞き手に徹する)のが理想です。否定したり意見しすぎて討論になりるのも良くありません。ディベートに類する会話は終わった後に疲労感、虚無感、虚脱感などに襲われるという人もいます。
ある心療内科の先生から、こんな話しを聞いたことがあります。「『やりたいことを抑制しすぎず、適度にやりなさい』と指導することがある。ただ、『やらないように注意しなさい』がいくつかある」とのことでした。
ここで「注意」のいくつかを紹介しますが、あくまでも筆者が直接話しを聞いた医師の経験や考え方にもとづく指導にすぎません。ですから、ここから先を読み進める方は、一般論でもなければ学術的根拠の有無も不明です。
参考にされるか否かは読者判断でお願いします。
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1.「気分発散」「気分転換」といった理由で、高額な買い物や出費(不動産・宝飾品・投資・賭け事など)はしない事。まして、お金を借りたり、長期のローンを組むなどの無理な資金調達はしないように。→ 一時的には気分が晴れるかもしれないが、症状の根本的な解決にはなっていないことが多い。
2.以前から習慣的にやっている趣味や行き慣れた場所を訪れるぐらいならば適度な気分転換になるが、初めての事にチャレンジしたり、行き慣れていない土地への旅行などは、必ずしも気分転換に有益とは限らない事がある。「楽しい」気分になれることは良いことだが、感情の変化が大きいのは好ましくない。
ちなみに、生活に取り入れることをすすめられたことも紹介します。
「部屋をできるだけ暗くし、音も出さないようにして、目を閉じて、ゆっくりと腹式呼吸をする。1日に数分でも構わないので気分を落ち着かせる時間をつくることが目的」との事でした。
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*リライト:2020年3月14日/2022年5月17日