· 

マラソン指導者の小出義雄さん・・・死因は肺炎

 スポーツ界の名指導者がまた一人、この世を去ってしまった。

 

 小出監督を一躍有名にしたのは、Qちゃんこと高橋尚子さんが2000年にシドニーで開催された五輪の女子マラソンで金メダルを獲得した時ではないだろうか。

 

 1992年バルセロナ五輪と1996年アトランタ五輪の2大会連続でメダルを獲得した有森裕子さんの時にも注目されたが、当時はそれ以上に有森さんの苦労と努力と名言(「自分で自分をほめたい」)がクローズアップされた印象が強い。

 

 「ほめて育てる」は小出監督の指導法として有名である。一見簡単そうだが、誰にでも出来る指導法ではない。

 

 多くのメディアが報じるところによると、小出監督の死因は肺炎とのことだ。

 

 肺炎とは肺に炎症を起こす病気のことで、原因として細菌やウイルスなどがある。カゼを引いたり疲労などにより免疫力が低下していると、鼻や口で細菌やウイルスの侵入を防ぐことが出来ず、気管を経由して肺にまで入って炎症を起こす。

 

 肺炎の主な症状は咳嗽、痰、喘鳴、呼吸苦、発熱などがある。さらに肺炎が重篤化すると呼吸困難をおこすこともある。


 高齢者の場合、症状が顕著に現れにくく、目立った症状が生じるころにはすでに重篤な状態になっていることも珍しくなく、発見が遅れることもある。

 

 私の父が2018年1月に亡くなったが、約4カ月の入院期間中に自然気胸と肺炎を患った。検査で発覚するまで、近くにいた家族の誰も症状に気がつかなかった。というよりも、症状らしい症状は出ていなかった。当然、担当医や看護婦やリハビリをしていた理学療法士の誰も外見からは判別出来なかった。今ふりかえれば、自覚もしていなかったかもしれない。

 

 一般に高齢者が肺炎にかかると重症化しやすいといわれるが、その要因の一つには高齢者はもともと、呼吸器系に何かしらの疾患をかかえている人が少なからずいるとも言われている。私の父は肺炎になる前に、慢性ではないが自然気胸を起こしていた。医師は関係性は考えにくいと話していた。

 

 高齢者が肺炎にかかると命に関わることもある。また、肺炎にかかる別の理由には、たとえばケガなどで長期入院などにより運動器が弱まったり、筋力が低下するなどし、免疫力が低下したところに食物の誤嚥などによって肺炎(誤嚥性肺炎)を引き起こしてしまうこともある。

 

 私はマラソンに強い関心があったわけではないが、素晴らしい指導者がいなくなってしまうことは大変悲しい。

 

【関連リンク】

美容鍼、美顔鍼・・・効果の考え(2019/04/25)
うおの目とお腹の調子、私の場合・・・(2019/04/24)
腰痛、肩こり、首こり・・・東洋医学的考察(2019/04/21)
その腰痛、背部痛・・・内臓が原因かも(2019/04/18)
不妊治療・・・鍼灸はどうなの?(2019/04/12)