「5月病」ならぬ「4月病」

 「5月病」は知っていても「4月病」は聞き慣れませんね。筆者もテレビ(TBS系の某番組)ではじめて知りました。

 

 4月病は5月病に起因することもあるというのです。いずれにしても、4月病も5月病も「病名」ではなく、いくつかの症状が現れる状態をさす「俗称」になります。

 

 4月病の症状としては「めまい」「冷汗」「体調の不調」などがあるそうです。5月病の症状には「うつ」「やる気が起こらない」「興味がわかない」などがあるそうです。

 

 4月病と5月病の共通点は「環境変化」が原因のひとつですが「環境」にも違いがあり、5月病の場合は「自分自身に限った環境変化」ですが、4月病は自分だけではなく「他人の環境変化が自分に影響する」というのです。

 

 例えば、「子供が一人暮らしを始める(子供の環境変化) → 子供の世話(家事)が減る(親の環境変化)」。

 

 この例だと、4月病のような症状を訴えるのは「子供」だけではなく「親」もなりうるというのです。環境変化が子供に生じているのは明らかですが、親にも(子供が家から出ていく)という環境変化が生じているというのです。

 

 

 また、4月病になりやすい人の特徴に「積極的」「前向き」「責任感が強い」「やる気がある」などがあるそうです。

 

 初期症状としては、寝つきが悪かったり、朝早く目を覚ましてしまうといった、東洋医学的に表現すると「入眠困難」「早朝覚醒」と呼ばれるもので、これが続くと、イライラしたり焦りやすくなったり、落ち着きがなくなってきます。 

 

 3~4週間も続くと朝に起き上がれなくなったり、全身倦怠感、訳なく辛いといった不定愁訴が現れ、人によってはそのまま5月病に移行してしまうというのです。 

 

 4月は転勤、人事異動、引越し、入社、進学・・・etc、生活環境の変化に影響するイベントが重なる月でもあります。

 

 また、年度のスタートなので、何か新しいことを始めようとしたり、新たな目標を掲げたくなったりしがちですが、特に責任感が強くて積極的な人ほど、焦らずにちょっと立ち止まるのも悪くないかもしれない。

 

 「〇〇をしなくちゃいけない」も分かりますが、「〇〇をしなくても大丈夫」といった感じで、気分をやすめることも大切ではないでしょうか。

 

 鍼やマッサージも、気分を落ち着かせたりするなどの治療効果が期待できるでしょう。

  

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*リライト:2020年3月15日